ファイアーエムブレム 万紫千紅を70時間遊んだレビュー|シリーズ経験者が感じた良い点・気になる点

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『ファイアーエムブレム 万紫千紅』を約70時間プレイし、現在は第三部に入ったところです。

70時間時点での私の評価は、10点満点で7点です。戦闘は遊びやすく、グラフィックや「救世の祝福」による育成のしやすさなど、良かった点はあります。

一方で、過去作を長く遊んできた立場からすると、第二部を中心としたストーリーの重複、自由時間の少なさ、スカウトや支援値上げの手間、そして近代的な要素と古代的な要素が混ざった世界観には好みが分かれると感じました。

私は『風花雪月』『エンゲージ』のほか、ゲームボーイアドバンスの3作品、『蒼炎の軌跡』『暁の女神』なども遊んできました。その中でも特に世界観や物語への没入感を重視するタイプです。そのため本作は、シリーズ経験者だからこそ手放しではおすすめしにくい部分もあるというのが正直な感想です。

ネタバレについて:物語の核心には触れません。ただし、ゲームシステム、4主人公の進行構造、第三部まで遊んだ時点で感じたことには触れます。

結論:70時間時点で7/10。良作だが、過去作ファンほど好みが分かれそう

『万紫千紅』は、戦闘そのものは遊びやすく、複数主人公を進める仕組みや育成の工夫もあります。私は現在も続きを進めたいと思っています。

ただし、「FEの世界観に浸りながら、人間同士の戦乱や国同士の関係を追いたい」という人には、少し違った印象になる可能性があります。敵として魔物と戦う場面が多く、世界観も古代的な要素だけではなく近代的な要素が混ざっています。

私はGBAの3作品や『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のような、世界や国、人物同士の関係をじっくり追うFEの方が好みです。そのため、本作は「過去作ファンなら無条件でおすすめ」というより、何をFEに求めるかで評価がかなり変わる作品だと感じています。

私のプレイ条件:ノーマル・カジュアル、リセットせず「フォトナの加護」を使う

私が遊んでいるのはノーマル・カジュアルです。基本的に戦闘を最初からリセットしてやり直すことはせず、必要なときは時間を巻き戻せる「フォトナの加護」を使っています。

そのため、この記事で書いている「戦闘はやりやすい」という感想は、このプレイ条件を前提にしたものです。高難易度やクラシックで遊ぶ場合は、受ける印象が変わる可能性があります。

約70時間・第三部まで遊んだ現在地

この記事を書いている時点で、プレイ時間は約70時間。第三部へ入ったところです。まだエンディングまで到達した最終レビューではありません。

4人の主人公は、カイ → セオドラ → ディートリヒ → レダの順で進めています。ストーリーとして特に好きなのはセオドラとレダです。

そのため、この記事はクリア後の総評ではなく、70時間遊んだ時点で購入を迷っている人へ伝えられる中間レビューとしてまとめています。

良かった点

「救世の祝福」でレベル上げ・育成がかなり楽になる

本作は4人の主人公を進めるため、最初は「毎回同じように育成するのはかなり大変ではないか」と感じました。

そこで大きかったのが、1人の主人公をクリアした後に利用できる「救世の祝福」です。私が特に恩恵を感じたのはレベル上げと育成でした。

後の主人公を進めるときの負担がかなり軽くなるため、4人分を進める長さを完全になくすわけではありませんが、「またゼロから全部やり直す」という感覚は弱くなります。

グラフィックはきれい

グラフィックについては素直に良いと感じました。キャラクターや戦闘画面を含めて見栄えが良く、長時間遊ぶ作品としての満足感があります。

過去の据え置きFEも遊んできたからこそ、ハード世代が進んだことで表現が大きく変わった部分は楽しめています。

戦闘そのものは比較的やりやすい

ノーマル・カジュアルで遊んでいることもありますが、戦闘そのものは比較的進めやすいと感じています。

ミスをした場合も「フォトナの加護」で時間を巻き戻せるため、私はリセットをせず、そのまま進めています。

戦闘難易度そのものよりも、後述する育成や探索、限られた自由時間をどう使うかの方が、私は難しさを感じました。

気になった点

特に第二部はストーリーの重複を感じる

4人の主人公がいるものの、完全に異なる4本の物語を遊ぶわけではありません。同じ大きな出来事を、それぞれの立場から追う場面があります。

私は特に第二部で重複感を強く感じました。

「別の主人公から見ると、あの出来事はこう見えていたのか」と楽しめる人には魅力ですが、同じ出来事を何度も追うことが苦手な人には、かなり長く感じると思います。

支援値上げ・スカウト・探索に時間がかかる

育成面で特に大変だと感じるのが、支援値を高めるのに時間がかかることです。

欲しいタイミングで探索へ行くこと自体も手間に感じます。さらに自由時間には制限があるため、「このキャラクターをもっと育てたい」「支援を上げたい」と思っても、好きなだけ時間を使えるわけではありません。

私の体感では、育成の難易度は『風花雪月』や『エンゲージ』より高めです。敵が強すぎるという意味ではなく、育成に使える時間や行動をどう配分するかが難しいという意味です。

戦闘以外のシミュレーションパートは、人によっては冗長

戦闘以外にも、探索、育成、スカウト、支援など、考えることがかなりあります。

私は育成自体は好きですが、「もっと時間をかけて育成したい」と感じる一方で、必要なタイミングで探索へ行く作業は手間に感じることもあります。

戦闘だけをテンポよく楽しみたい人には、こうした戦闘外のパートが長く感じられると思います。

魔物との戦闘が多く、FEの戦乱世界に浸りたい人は好みが分かれそう

戦闘面で個人的に少し気になったのが、魔物と戦う場面が多いことです。

もちろんFEシリーズにも人間以外の敵が登場する作品はあります。ただ私は、国同士の戦争や人物同士の思想・立場がぶつかる物語に魅力を感じています。

そのため、戦闘そのものは遊びやすくても、「FEの戦乱の世界に浸る」という意味では、魔物が少ない作品の方が好みです。

近代的要素と古代的要素が混ざり、世界観の説明は少なめに感じる

本作の世界観は、いわゆる中世ファンタジーだけではありません。実際に遊んでいると、近代的な要素と古代的な要素が混ざっているように感じます。

この組み合わせ自体は本作の特徴ですが、私は世界観や歴史の説明がやや少ないと感じました。

個人的には、GBAのFE3作品や『蒼炎の軌跡』『暁の女神』の方が、世界や国の関係に入り込みやすく、物語としては好みです。

4人の主人公はどうだった? セオドラとレダのストーリーが好み

私はカイ、セオドラ、ディートリヒ、レダの順で進めました。

4人の中で、ストーリー面で特に好きなのはセオドラとレダです。

一方で、主人公が4人いることは本作の大きな特徴であると同時に、プレイ時間が長くなる原因にもなっています。4つの視点を楽しめるか、それとも重複を負担に感じるかで、作品全体の評価も変わると思います。

『風花雪月』『エンゲージ』経験者から見た違い

『風花雪月』は、学園や人物関係を含めて世界観へ入り込みやすく、育成にも時間をかけやすい作品でした。

『エンゲージ』は戦闘を中心に遊びやすく、育成の方向も比較的考えやすい印象があります。

それに対して『万紫千紅』は、4主人公と限られた自由時間の中で育成・探索・スカウトを進める必要があり、戦闘の難しさより、育成計画の難しさを感じます。

そのため、「戦闘が難しいFEを求める人」よりも、「限られた時間の中で誰を育てるか考えるのが好きな人」の方が相性は良いと思います。

過去作ファンとしては『蒼炎の軌跡』『暁の女神』の方が好み

これは完全に私の好みですが、過去作の中ではGBAの3作品や『蒼炎の軌跡』『暁の女神』の方が、物語や世界観として好きです。

『万紫千紅』にも面白い部分はありますが、世界観の説明が少なく感じることや、近代的な要素、魔物との戦闘が多いこともあり、「国や人物の関係にどっぷり浸る」という感覚は過去作の方が強く感じました。

過去作ファンだからこそ本作を楽しめる部分もありますが、過去作ファンだからこそ気になる部分もある、というのが70時間時点での評価です。

FE初心者にもおすすめできる?

最初の1本としては、『風花雪月』か『エンゲージ』を先におすすめします。

『万紫千紅』は初心者でも遊べない作品ではありません。実際、ノーマル・カジュアルと「フォトナの加護」を使えば戦闘自体は進めやすいです。

ただし、4主人公の構成、自由時間の制限、探索、支援値、スカウトなど、戦闘以外で考えることが多いため、最初のFEとしては少し複雑に感じる可能性があります。

エキスパンション・パスは購入予定。追加ストーリーに期待

有料追加コンテンツ「エキスパンション・パス」は2026年10月15日に発売されました。任天堂公式では全3弾で展開され、第3弾では2027年に追加ストーリーが予定されています。

私はまだ購入していませんが、購入予定です。特に期待しているのは追加ストーリーです。

本編を進めている段階で、「ここはもう少し説明が欲しい」と感じる部分があります。そのため、追加ストーリーで世界や人物がどのように広がるのかを楽しみにしています。

ただし、これは私が本編を遊んで感じている期待です。追加ストーリーが、私が気になった世界観説明の少なさなどをすべて補完すると公式に案内されているわけではありません。

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『ファイアーエムブレム 万紫千紅』が向いている人・向いていない人

向いている人

  • 4人の主人公を通して同じ世界を別視点から見るのが好きな人
  • 長時間かけて育成や探索まで含めて遊びたい人
  • 限られた自由時間の中で育成計画を考えるのが好きな人
  • 過去作とは違うFEの世界観も楽しみたい人

向いていない人

  • 短時間でテンポよくクリアしたい人
  • 好きなだけ時間をかけて自由に育成したい人
  • ストーリーの重複を強くストレスに感じる人
  • 『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のような戦乱と世界観への没入感を最優先したい人

70時間時点の評価は7/10。あと1点上がるなら「育成の自由度」

現在の評価は10点満点で7点です。

グラフィック、戦闘の遊びやすさ、「救世の祝福」による育成の軽減など、続けて遊びたいと思える良さがあります。

一方で、自由時間が限られ、支援値上げや探索、スカウトに時間がかかるため、「もっと好きなキャラクターをじっくり育てたい」と感じています。

もし、もう少し時間をかけて自由に育成できる仕組みだったら、私の評価はさらに1点上がると思います。

過去作ファンとしては、手放しで「シリーズ最高」と言える作品ではありません。ただ、良い点と気になる点がはっきりしていて、70時間遊んだ今も続きは気になっています。

本編をさらに進め、エキスパンション・パスも実際に遊んだ段階で、この評価が変わるのかも追記する予定です。

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